死の体験旅行ワークショップ


先日は5月に「死の体験旅行」というタイトルのワークショップに参加してきました。

なかなかインパクトのあるタイトルですが、いったいどういったワークショップなのでしょう。こちらはもともとは海外のホスピス(終末期医療施設)でそこで働く医師や看護師向けの体験学習であったとの事で、死とは何なのかを学び、そして疑似体験するというものです。

幼い頃、死ぬってどういうことなんだろう、死んだらどうなるんだろう、といったことを何気なく考えていた記憶があります。そしてただただ怖いなぁと思っていました。大人になった今は、人は必ず死ぬ100%死ぬ絶対に死ぬということを理解しています。ならば、その時に後悔しないよう毎日を大切に生きなくては、あ~オレの人生もまんざら悪くなかったなぁ~、楽しい人生だったなぁ~と感じながらその時を迎えたいと常に思っています。そんな事を常に考えているので、このワークショップに興味を持ち迷わず申し込みました。

場所は京急東神奈川駅から徒歩10分ほどの住宅地で開催場所であるなごみ庵というお寺も一見すると普通のお家のようです。

少々緊張気味でしたが勇気を出して伺いました。奥様が快く迎えて下さいました。会場は2階です。そこには仏壇がありテーブルが壁に向かって左右3個づつ並んでいました。参加者は自分含め6名でした。住職である浦上哲也さんの説明からワークショップのはじまりです。

・まずは4色20枚の紙が配られ、大切なもの、大切な人、大切な風景や場所、 やりたい事を5つずつ記入していきます。まずこの時点で書ききれない、決められない、20個も思い浮かばないといった状況になります。

・書き終わったら部屋の照明をおとしして静かなBGMと共に住職がひとつのストーリーを読んでいきます。そのストーリーの主人公を自分に置き換えて聴きます。病気を患い、再発し、徐々にできた事が出来なくなっていき、やがて死を迎えると言ったお話しです。

・物語の途中途中で先ほど記入した神を握ってテーブルの右下に捨てていきます。大切なものを手放していくということです。これはとても辛く悩める行為となります。最後の1枚を手放し物語が終わります。死んだということになります。

・その後参加者で何故参加したのか、参加してみてどう感じたのかをそれぞれ発表していきます。

参加者皆さんそれぞれ参加した理由が違い、感想もそれぞれでした。自分はやりたいことなどがあり過ぎて書ききれませんでした。大切だと思う物は意外にも手放す事に抵抗はありませんでした。が、やはり大切な人を手放すという事は辛く苦しかったです。優先順位なんてつけられません、でも死ぬという事はこうしてどんなに大切だと思っている人でさえも手放さなければならないという事なんですね。。。やりたいなと思っていた事も出来ない、挑戦し失敗する事さえできない。。。

物語が終わって部屋の照明が元に戻った時に、先ほど手放した20個の大切なものがまだあるという事にとても感謝の気持ちを感じました。大切な人にも会えます、やりたいことにも挑戦できます。なにかホッとしたというか、幸せな気持ちになりました。

最後に住職から今日はみなさんの命日でもありますといったお話しがありました。ですが自分は生きています。また新たな気持ちで残りの人生を悔いなく精一杯、そして楽しく生きていこうという思いになりました。

みなさんも是非参加してみてはいかがでしょうか。

参加申し込みはこちらのサイトから。
https://www.machitera.net/articles/event/8623

またね✋


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