赤十字水上安全法救助員Ⅰ講習に挑戦。。。


スクーバダイビングインストラクターのライセンスを保有する私、もっと知識と技術の幅を広げたいという思いから、何年も前から日本赤十字が開催する「水上安全法救助員Ⅰ講習」を受講しなくては、と思いながらも何年過ぎたことでしょう。。。(^^;

年齢も大台にのった時から本気で自分の死(寿命)を意識し、「また今度応募しよっ」といった、やりたいことを先延ばしにするのはもう出来ないと心底感じ、今回実行に移す事と相成りました。

ピンぼけてます、知ってます、すみません、、、

こちらの講習は人気のようで募集開始となった時点で応募が必須です。会場によっては抽選といったこともあるようです。こちらは先着順な感じだったんで参加することが出来ました。

会場はお馴染み藤沢市は秋葉台公園プールです。何度もお邪魔してます。娘とも先日流れるプールで楽しく利用させて頂きました。

全行程4日間の講習のところ最終日は検定のみだったので実質訓練は3日間でした。日程は以下のようなながれで進んでいきました。受講生総勢18名!

ほいではいってみよ~!

1日目
開講式
学科講習
心肺蘇生法等の救急法基礎講習
お昼休憩
プール実技講習

2日目
学科講習
400m泳検定
25m潜水検定
実技講習
お昼休憩
準備運動 ラン+スイム100m+ラン
実技講習

3日目
学科講習
気道異物除去、毛布担架講習
お昼休憩
準備運動 クロール50m+平泳ぎ50m+ヘッドアップクロール25m+右手逆あおり25m+ヘッドアップクロール25m+左手逆あおり25m
実技講習

4日目最終日(半日)
学科試験
準備運動 クロール25m+平泳ぎ25m+左手逆あおり25m+右手逆あおり25m
直前バディー練習
実技検定
記念撮影
閉講式

毎度アップ、すなわち準備運動の時点で心拍数MAXな状態を作ってから間髪入れずに講習が始まります。普段しっかり練習してない方はこの時点でフツーに終了でしょう。

反復練習の際も、救助役で救助したら、溺者役として25m反対側へ素早く泳いで戻ります。戻る際に呼吸を整えようものなら、早く戻れよ~と怒号が飛びます。忘れてました、我々はプールに遊びにきてるわけではありません。フツーに地獄です。

◆実技で教わった内容(+検定科目)
・心肺蘇生法CPR
・AEDの取り扱い
・止血法
・毛布での搬送及び保温方法
・気道異物除去背部叩打法
・気道異物除去腹部突き上げ法
・スカーリングとフィニング
・立ち泳ぎ巻き足
・立ち泳ぎ踏み足
・立ち泳ぎはさみ足
・水慣れと入水方法
・逆あおり泳ぎ
・溺者との防御の姿勢
・ブロック胸に手を当てて阻止する方法
・バリー上腕を支えて受け流す方法
・片腕を片手でつかまれた場合の対処法
・片腕を両腕でつかまれた場合の対処法
・前方から首に抱きつかれた場合の対処法
・後方から首に抱きつかれた場合の対処法
・潜水しての溺者確保
・レスキューチューブ前方から確保
・レスキューチューブ後方から確保
・プールサイドからの単独での引き上げ方
・頸椎損傷者をバックボードでの救助方法
・スローレスキュー
・ヘアキャリー

◆検定内容
・400mスイム クロール又は平泳ぎ
・25m潜水
・学科テスト
・頸椎損傷者の両腕で頭部を挟む対応
・頸椎損傷者の胸と背中を挟むバイスグリップ対応
・レスキューチューブ意識なし溺者25mリアキャリー搬送
・基本の動作クロスチェストキャリー意識あり溺者25m逆あおり搬送
・正面からリアキャリー意識あり溺者25m逆あおり搬送
・正面から抱きつかれ水中離脱クロスチェストキャリー25m逆あおり搬送
・5分間立ち泳ぎ(手の使用不可、ラスト10秒両手上げ)

検定(反復練習)のときは、
「バディー4番前列〇〇です、お願いします!」
「溺者発見、救助!」
と、大きな声で勢いよく飛び込み、ヘッドアップクロールで「大丈夫~?今いくからね!」と声掛けし勇気付け25m先の溺者のもとへ素早く向かいます。

1本目クロスチェストキャリーの際、頑張り過ぎてまさかの過呼吸に、、、吐く事を意識して整え即リアキャリー救助へ。冗談抜きで過酷です。リアキャリーの際に一度足をついてしまいました。しかし本番の現場を想定し耐えます。そして一通りの検定項目を終えました。

閉校式に教官一人ひとりからお言葉を頂きました。もっとも心に残った言葉が「とっても苦しい講習だったと思います。でも、溺者はもっと苦しく不安でいます。」というものでした。ハードな講習メニューにはしっかりと理由があったのですね。厳しくも教え方も上手で素晴らしい教官達から「またどこかのプールで会いしましょう」という言葉には胸が熱くなりました。教官、合格でも不合格でも、これからも教わったスキルを磨いて参ります。本当にありがとうございました!

また、4日間苦しい時間を共にし、お互いに励ましあったバディーや他の受講生たちともお別れです。みんな素敵な人たちでした。一生忘れることのない、とても有意義な時間でした。またどこかのプールで会いましょう。ありがとうございました!

夕方学校から帰宅した小学生の娘に、講習が終わったからと冷蔵庫の中の食材でおつまみをささっと作ってもらいました。これまた忘れられない味となりました!ありがとうとても美味しかったよ♪

後日、合否判定の通知集合写真が郵送されました。

とても充実した夏でした。

これにて、赤十字水上安全法救助員Ⅰ講習 完!

またね✋


“赤十字水上安全法救助員Ⅰ講習に挑戦。。。” への2件のフィードバック

  1. とても良い話ですね。
    過酷な様子が事細かく描かれてるので、身が引き締まります。
    娘さんからのおつまみが疲れを癒してくれますね。

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